子どもの長引く咳

子どもの長引く咳

子どもは大人に比べて体が小さく、気道(空気の通り道)も細いため、咳が長引きやすいことがあります。

通常は4週間以内におさまりますが、風邪のあとやアレルギー、気管支の炎症、ストレスなどが原因で長引くことがあります。

咳が続くときに考えられる原因

長引く咳の主な原因には、風邪以外にもいろいろあります。

  • 鼻の症状が原因(鼻アレルギー、副鼻腔炎〈蓄膿症〉など)
  • 気管支喘息(ぜんそく)
  • 百日咳やマイコプラズマ肺炎などの感染症 など

気になる咳の症状

咳が長く続くだけでなく、夜間や運動後に悪化したり、ゼーゼーという音や痰がからんだりすることもあります。

咳がつらくて眠れなかったり、体力が落ちてしまうこともあるため、長引くようなら医療機関で相談してみましょう。

すぐに受診が必要な咳のサイン

以下のような症状があるときは、すぐに医療機関を受診してください。

  • 唇や顔色に青っぽい
  • 息を吸うときにキューキューという音がする
  • 息苦しさや呼吸が速い・浅い
  • ぐったりして元気がない

治療や家庭でできること

咳の原因によって、治療方法も変わってきます。

  • 感染症が原因の場合:抗菌薬(抗生物質)を使います
  • ぜんそくが関する場合:抗アレルギー薬や吸入薬、貼り薬などを使うことがあります
  • アレルギーが関係する場合:抗ヒスタミン薬の服用や、アレルゲン(原因物質)への対策が必要です

また、受動喫煙や乾燥した環境も咳を悪化させることがあるため、生活環境の見直しや加湿器の使用も効果的です。