赤ちゃんの「今」の肌が未来を決める理由

昨日、アトピー性皮膚炎診療の勉強会に参加しました。

2022年の調査では、
子どものアレルギー疾患全体の有病率は44.6%にのぼります。

アレルギーが増加する中、改めて浮き彫りになったのは
乳児期の湿疹を長引かせないこと」の重要性です。

日々の診療の中でも感じていることですが、
乳児期の湿疹をどう捉えるかは、
これからのアレルギーの経過にも関わる大切なテーマです。


👶 「よくある湿疹」が持つ本当の意味

赤ちゃんのほっぺの赤みやカサカサ。
「そのうち治るかな」と様子を見ることも多いと思います。

しかし近年、
✔ 乳児期に湿疹が長く続くこと
✔ 皮膚バリアが壊れた状態が続くこと
が、食物アレルギーのリスクを高める可能性が示されています。

湿疹は単なる乾燥ではなく、「皮膚バリアが壊れているサイン」です。


🔑 カギは“口から”ではなく“皮膚から”

食物アレルギーは、口から入る前に「皮膚から始まる(経皮感作)」ことがあります。

傷んだ皮膚からアレルゲンが入り込み、体がそれを悪いものとして覚えてしまうのです。

だからこそ、以下の3つが極めて重要です。
湿疹を長引かせない
皮膚をきれいに保つ
炎症を早く抑える


🛁 正しいケアが未来を変える

今回の学びでも強調されていたのは、
適切な「洗い方」と「バリア機能」です。

石けんの種類よりも、
・しわを伸ばしてやさしく洗う
・しっかりすすぐ
この基本がとても重要です。

界面活性剤が皮膚に残ると、
バリア機能をさらに傷つけることがあります。

“何を使うか”より“どう使うか”。

ここが意外と見落とされやすいポイントです。


🔥 炎症は早く、しっかり止める

ステロイド外用薬に不安を感じる方も少なくありません。

しかし、
✔ 重症度に応じた適切な強さを
✔ 十分な回数で
✔ 途中で弱めすぎず

きちんと使うことで、
赤ちゃんの湿疹は比較的短期間で落ち着くことが多いです。

だらだら続けるよりも、
早くきれいな状態に戻す”ことが重要です。

湿疹が1〜2か月続くと、
体は“かゆみ”を学習しやすくなります。

それが将来的なアレルギー進展に関わる可能性もあります。


🧴 乳児期からの積極的なケア

赤ちゃんの湿疹は、
“様子を見る病気”ではなく、“整えていく病気”です。

✔ バリア機能を補うスキンケア
✔ 炎症の早期コントロール
✔ 適切な離乳食の進め方

乳幼児期からの積極的な介入が、
アレルギーの進展を防ぐ可能性があります。


🌱 ひこばえ子どもクリニックの想い

湿疹は、肌の問題だけではなく、
これから起こるかもしれないアレルギーのサインかもしれません。

赤ちゃんがかゆみを「学習」し、
それが体質の一部になってしまう前に。

お肌を整えてあげることは、
未来を守ることにつながる可能性があります。

「ただの乾燥かな?」と迷ったその時こそ、
ご相談いただきたいタイミングです。

最新の知見も大切にしながら、
お子さんの「今」と「その先の未来」を、
一緒に見つめ、整えていけたらと思っています😊