子どもの下痢・嘔吐

子どもの下痢・嘔吐

子どもの下痢や嘔吐は、主にウイルスや細菌による感染、食べすぎ、アレルギーなどが原因で起こります。特に乳幼児は消化器の機能が未発達のため、大人よりも症状が出やすい傾向にあります。多くは数日でよくなりますが、最も大切なのは脱水症状にならないよう水分補給を心がけることです。

子どもの下痢・嘔吐の原因

  • ウイルス感染(ロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルスなど)
  • 細菌感染(サルモネラ菌、カンピロバクターなど)
  • 食べすぎ、消化不良
  • 食物アレルギー(牛乳、卵、小麦など)
  • ストレスや自律神経の乱れ

特にウイルス性胃腸炎は、冬に流行しやすく、家庭や園・学校で広がることがよくあります。

子どもの下痢・嘔吐の症状

  • 突然の嘔吐(1日に何度も吐くことがあります)
  • 水のような下痢が続く
  • おなかの痛みや張り
  • 発熱をともなうこともある
  • 口の中が乾いている、尿が少ない、ぐったりしているなどの脱水サインに注意が必要です

ウイルス性胃腸炎の場合は、まず嘔吐が始まり、その後に下痢が続くことが多いです。

子どもの下痢・嘔吐の治療方法

多くの場合、特別な薬は使わず、水分補給をしながら自然に回復を待ちます。

  • 水分補給が最優先:経口補水液や薄めたお茶、スープなどを少しずつ、こまめに飲ませましょう
  • 吐いたあとは少し休む:すぐに食べ物を与えず、様子を見ながら再開を
  • 無理に食べさせない:食欲が出てきたら、おかゆやうどんなど消化によいものから始めましょう
  • 清潔を保つ:ウイルスが広がらないよう、手洗いや消毒をこまめに行いましょう

以下のような症状があるときは、早めに医療機関を受診してください。

  • ぐったりして元気がない、反応が鈍い
  • 水分をとれず、脱水のサイン(尿が出ない・口の中が乾いている)がある
  • 血便が出る
  • 嘔吐が長く続く(特に12時間以上)