子どもの副鼻腔炎(蓄膿症)
子どもの副鼻腔炎(蓄膿症)とは
副鼻腔炎(ふくびくうえん/蓄膿症)とは、鼻の奥にある「副鼻腔」という空間に炎症が起こり、膿がたまってしまう病気です。
子どもは副鼻腔がまだ発達途中のため、風邪などをきっかけに炎症を起こしやすく、鼻水が長引くのが特徴です。
子どもの副鼻腔炎の原因
最も多いのは風邪(ウイルス感染)をきっかけとしたものです。
風邪のあとに細菌が加わって感染が長引くと、副鼻腔炎に膿がたまりやすくなります。
また、アレルギー性鼻炎がある子どもでは、鼻の粘膜が腫れやすく、副鼻腔炎をくり返しやすくなります。
子どもの副鼻腔炎の症状
- 10日以上続く黄色や緑色の鼻水
- 鼻づまりで口呼吸になる
- 夜になると咳が悪化(特に横になるとひどくなる)
- 頭や頬の痛み(大きなお子さんに多い)
- 鼻水が喉に流れて痰がからむ
副鼻腔炎が長引くと、中耳炎や気管支炎につながることもあるため、早めの対応が大切です。
子どもの副鼻腔炎の治療方法
軽い場合は、鼻をしっかりかむ・吸引する・加湿するなどのケアで自然に良くなることもあります。
しかし、症状が長引いているときや、膿のような鼻水が続いている場合は、抗菌薬(細菌を抑える薬)を使うことがあります。
治療中は、以下のような工夫が効果的です。
- 鼻をこまめにかむ・吸引する
- 寝るときに頭を少し高くしてあげる
- 部屋の空気を加湿する
また、アレルギーが関係している場合は、アレルギーの治療も一緒に行うことで再発の予防につながります。